次代に残したい用手法検査・4
凝固線溶検査
安達 眞二
1,2
1北里大学メディカルセンター
2三菱化学メディエンス株式会社
pp.1169-1174
発行日 2013年10月15日
Published Date 2013/10/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542103569
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はじめに
出血性素因のスクリーニングは,まずプロトロンビン時間(prothrombin time;PT)および活性化部分トロンボプラスチン時間(activated partial thromboplastin time;APTT)により,外因系,内因系の異常を推定する.その後,凝固因子欠乏血漿で目的とする異常因子が同定される.結果は全自動分析機でフィブリン形成を肉眼的に観察されることなく,オンラインで報告されている.教科書や解説書に記載されなくなった全血凝固時間,プロトロンビン消費試験は理論的に優れており,凝固機序を理解するうえで有用な検査である.
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