学会だより 第41回日本臨床検査自動化学会大会
検査データの保証は“足元から診療における評価まで”
山本 慶和
1
1天理よろづ相談所病院臨床病理部
pp.213
発行日 2010年2月15日
Published Date 2010/2/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542102244
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日本臨床検査自動化学会第41回大会は「臨床検査新時代への展開:システムと匠の融合」をメーンテーマとして,2009年10月8日~10日までの3日間,パシフィコ横浜会議センターおよび同展示ホールで開催された.台風の接近で急遽8日の科学技術セミナー,POC技術セミナーが9日に変更されるハプニングがあったが,プログラムは順調に進行した.
科学技術セミナーは,「科学技術委員会マニュアル:生化学自動分析装置の異常データの事例集,緊急検査を中心として」が開催された.最初のセミナーでは筆者(天理よろづ相談所病院)が症例を提示し“検査データの読むプロセス”として,①症例の最も重要な検査データは何か?(全身状態,呼吸機能,心機能,腎機能,肝機能,代謝機能など).②上記の異常値所見を一元的に説明できるか? ③臨床側にどのような臨床所見・症状を確認したいか? ④病態把握・診断に必要な追加検査何か? を取り上げ,データの読み方を紹介し,患者の病態の理解,重要な症状の確認には4点のプロセスが有用であるとした.
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