今月の主題 腎疾患と臨床検査
腎疾患と臨床検査
3.血液からわかる腎疾患
3) ANCAおよび免疫関連検査(補体,抗核抗体など)
木野村 賢
1
,
佐田 憲映
1
,
杉山 斉
1
,
槇野 博史
1
Masaru KINOMURA
1
,
Ken-ei SADA
1
,
Hitoshi SUGIYAMA
1
,
Hirofumi MAKINO
1
1岡山大学大学院医歯薬学総合研究科腎・免疫・内分泌代謝内科学
キーワード:
ANCA関連血管炎
,
ANCA関連腎炎
,
顕微鏡的多発動脈炎
,
Wegener肉芽腫症
,
アレルギー性肉芽腫性血管炎
Keyword:
ANCA関連血管炎
,
ANCA関連腎炎
,
顕微鏡的多発動脈炎
,
Wegener肉芽腫症
,
アレルギー性肉芽腫性血管炎
pp.537-541
発行日 2006年5月15日
Published Date 2006/5/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542100092
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ANCAの測定は,ANCA関連血管炎・腎炎の診断や疾患活動性の評価,再燃の指標となる.抗核抗体は間接蛍光抗体法にてスクリーニングを行い,陽性の場合はELISAによる疾患特異的自己抗体の検討を行う.補体は溶連菌感染後急性糸球体腎炎・膜性増殖性糸球体腎炎・ループス腎炎の診断や活動性の評価に有用である.これらの免疫関連検査が陽性の場合,臨床所見や腎生検所見を総合的に判断し,診断することが重要である.〔臨床検査 50:537-541,2006〕
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