特集 病院医療—21世紀への遺産
21世紀—患者(消費者)主体の医療をどう展開するか
日本医療法人協会
豊田 堯
1,2
1日本医療法人協会
2秋田東病院
pp.1052-1053
発行日 2000年12月1日
Published Date 2000/12/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541903149
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医療法人制度改革
医療法人制度は,1950年5月に民間医療機関の経営の安定と永続性の確保を言的として創設された.現在,医療法人経営による病院および病床は,わが国の病院総数9,333の約55.3%,病床総数1,656,415の約46.5%を占めている.
しかし,医療法人は公益法人でもなく,営利法人でもない,いわゆる「中間法人」という曖昧さを抱えての制度発足であったために,税制面では営利法人並に扱われるなど,改善されるべき大きな問題を多く抱えている.特に「持分の定めある社団の医療法人」への行政によるモデル定款の不備から,制度発足後半世紀を経て社員の中途退社や世代交代による遺産相続税制のため,医療機関の維持が困難になっている医療法人もみられ,医療法人制度改革が急務となっている.
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