病院管理フォーラム リエンジニアリング—PFFCの展開・5
中央薬剤部へのPFFCの導入
立花 秀之
1
1雪ノ聖母会聖マリア病院外科系事務
pp.442-443
発行日 1998年5月1日
Published Date 1998/5/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541902412
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聖マリア病院では,外来診療に関するアンケート調査を行った際に,外来患者さんから待ち時間の長さを指摘する御意見が多数寄せられたため,新聞・マスコミでも「3時間待ちの3分診療」などとよく椰楡される病院滞在時間の実態調査を行った.その結果,病院滞在時間124分中,診療および検査に要した時間はわずかに14分(11%)に過ぎず,残りの110分間(89%)は待ち時間であるという実態が明らかになった.
また,さらに各部署の仕事のプロセスをよく理解するため追加調査を行い,特に薬剤部では,調剤室の詳細な調査を行った.その結果,図1に示すように1人分の薬を調剤する作業を追いかけると,そのトータルの経過時間24分34秒中,実際に薬剤師が直接手を加えている時間は19%の4分41秒に過ぎないことがわかった.
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