医学ごよみ
8月—August 葉月
木村 專太郎
1
1医療法人喜悦会那珂川病院
pp.767
発行日 1997年8月1日
Published Date 1997/8/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541902194
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□10日 血清蛋白分画法の発見
スウェーデンの化学者で電気泳動法により血清蛋白分画に成功したチセリウス(Arne W Tisellius,1902〜1971)がストックホルムに誕生した日である.
電気泳動とは,溶液の中に二電極を置き,直流電流につなぐと,溶質が陽極や陰極のほうへ移動する.その移動の速さは分子の大きさ,電荷,分子構造などにより異なる.この理論で物質を分画する方法を電気泳動法という.チセリウスは1937年に電気泳動法を考案して,血清蛋白分画に成功した.彼はこれらの功績により1948年にノーベル化学賞を受賞した.
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