病院管理フォーラム
[臨床工学技士]ICUにおける呼吸管理
原 直哉
1
1医療法人天神会古賀病院
pp.556-557
発行日 1993年6月1日
Published Date 1993/6/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541900396
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最近の人工呼吸器は,マイクロプロセッサーを内蔵し,フィードバック系により流量または,圧を自動制御している.そのため最近の呼吸管理においては,自発呼吸を生かしたモード,たとえば,同期型間歇的強制換気(SIMV),プレッシャーサポート換気(PSV),強制分時換気(MMV),さらに持続的気道内陽圧(CPAP)などが頻用されている.以前は,回路内圧の推移を示すマノメーターと,呼気換気量のモニターしか備えていない機種が大半であったが,各種測定技術の進歩に伴ってモニター機能も充実し,人工呼吸器の作動状況だけでなく患者の病態をも監視することが可能となり,呼吸療法に関する知識やテクノロジーは,質,量ともに急速に増大してきた.したがって,その性能を十分に発揮させるためには,人工呼吸器の操作に必要な知識と訓練を積んだ臨床工学技士が必要となってきたのである.ここではまず人工呼吸器の保守・点検について述べ,次に呼吸療法業務について解説したい.
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