ケーススタディ 共に考える病院運営の盲点
受け取りに来ない給付金申請にかかわる様々な書類の処理
pp.852-853
発行日 1986年10月1日
Published Date 1986/10/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541208924
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□事例□
患者Bさん.57歳.生前,民間5社の生命保険加入.死亡退院後,なぜか3回に分けて,遺族と思われる方から入院証明書の依頼を受けた.ちなみに当院では退院後の,入院に関する様々な書類は医事課窓口で受け付けている.
さて,Bさんの入院証明書1通分,3回のうちの最後に受け付けた1通分が,半年近くなるというのに受け取りに来ない.その処理に困った医事課員が遺族の方に連絡したところ,全く心当たりがないという.頼んだ者がだれか教えてほしいというので,半年近くも前のことなので,よく覚えていないが,確か女の人だったように思いますと応えると,突然,「いいですか.もしその女が受け取りにきたら絶対渡さないでください!その女は受け取る資格なんかない女なんですから」というので,ご遺族の方ではないのですかとたずねると,「きっと,私に隠れてつきあっていた女ですよ.ウチの者がこれから受け取りに参りますから用意しておいてください」との答.
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