小特集 院内診療各科の協力体制
内科と皮膚科の連携
牧野 荘平
1
1獨協医科大学アレルギー内科
pp.853-855
発行日 1982年10月1日
Published Date 1982/10/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541207848
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はじめに■
病院全体として受診した患者に適切な治療を供給するためには,内科,外科,すべてを含めての協力は極めて重要である.内科と皮膚科の連携も病院内の各診療科の間の連携の一部としてとらえるべきことはもちろんである.実際に,特別の規則や協定なしにスムーズに行われているのが実情であろう.現在の高度の診断技術,治療技術の進歩は,いくつかの専門領域の協力を必要とさせているからである.
この文のテーマは内科と皮膚科の連携というものであるが,当大病院の内科は7つに区分されている.循環器,呼吸器,消化器,神経,血液,内分泌,アレルギー・膠原病のそれぞれを専門としている.内科全体と皮膚科の協力を取り上げることは,容易でなく,本文では当アレルギー内科がどのように皮膚科に御協力,御教示いただいているかを考えることとした.このような重要な問題を検討するに当たっては各科の協力の実態とその頻度についての広範な調査データを必要とするが,そのような病院全体のデータは見当たらず,また,時間の関係で実施不能のため,個人的な印象によることを,あらかじめお断わりしておきたい.
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