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私的病院から厚生省病院管理研究所の研修に参加して
石黒 克彦
1
1世田谷中央病院総務部
pp.38
発行日 1976年9月1日
Published Date 1976/9/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541206006
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- 文献概要
多様化,複雑化する現代社会における望ましい医療活動のあり方,内部情報管理のあり方を模索している時,病院管理の専門研究機関である厚生省病院管理研究所の専攻科(1年コース)の第12回生として研鑚の機会を得たので,その印象を述べたい.
内容は,医学の概論からJSTに至る幅広いものであり,医療に関するあらゆる諸問題が網羅されており,日頃研鑚の機会の少ない者にとって,まさに千載一遇のチャンスでもあった.なかでも日本医師会会長武見太郎先生の人類と福祉の基盤にたった医療の福祉効率についての講義は印象に残った.また長い研修の間,経営主体の異なる医療機関からの参加者であり,生活環境の違う者の集まりでありながら,病院管理という共通の問題を通して,研修生の心を一つにし,研鑚の意欲をかき立てた研究所の諸先生方の熱意に敬服しました.
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