特集 格差の広がる病院経営
緊急レポート医療費改定とその効果の試算
破綻寸前立ち直った病院—兵庫県・湊川病院
山口 敏夫
1
1湊川病院事務局
pp.29-30
発行日 1976年7月1日
Published Date 1976/7/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541205946
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49年医療費改定と本院の経営
昭和49年の医療費改定が,病院をその破綻寸前で立ち直らせ,その上,従業員の待遇改善,施設の維持改良,さらに入院患者の医療の向上などに対しても,ある程度貢献したことは確かです.また,その後,石油ショックに続くスタグフレーションで,再び悪化し始めた病院経営も,本年4月の医療費改定によって,一応愁眉を開くことができたと思われます.
私どもの病院は,医療法人設立は昭和34年ですが,創設は大正4年に遡ります.また昭和28年に,同じ兵庫県下に分院を開院しています.本院は305床,従業員数120名,分院は274床,従業員数90名の規模であります.
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