第23回日本病院学会演題選
医療器械・備品などの中央管理について
神門 昇三
1
1虎の門病院用度課
pp.70-71
発行日 1973年12月20日
Published Date 1973/12/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541205222
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病院で使用する医療機械器具や備品什器などは,それぞれそれらのものを使用する部署に配置され,管理下におかれているのが普通であり,一般的なかたちである.しかし汎用のもの,または共通的に使用できるものについては,その配置・管理を固定化して細分化するよりも1か所,すなわち中央に集めて院内各部署で必要とする時に貸し出して使用させることがより効率的であり,また使用する側にとっても便利であることが多いと思われる.現に病院で中央材料室に各種医療器具の一部を備えつけて,外来各科・各病棟の必要に応じて貸し出し使用しているのはその具体的な1例である.
しかし,ここで中央管理の対象として取り上げようとするものは,中央材料室で一般的に管理しているものより, 1)形は大きく 2)構造機能などが複雑で保守やその管理に専門的知識・技術を必要とするもの 3)利用頻度が間歇的で必ずしもその部署に常備しておかねばならない必然性の少ないもの 4)しかし必要な時には速かに使えなければ困るものなどの条件によって区別することができる.もちろん,その区別について確立した一線があるわけではなく,また上記4項目にしても全部の項目を具備している必要はなく,場合によればその1項目でも適合するか,またはその各項目のかかわり合い方も軽重があっても支障はないと思う.
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