グラフ
病院と観葉植物
相馬 正弘
1
1相馬造園設計事務所
pp.78-81
発行日 1971年12月1日
Published Date 1971/12/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541204529
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病院とみどり
病院で治療を受ける患者さんにとっては,病院そのものが生活の場となるわけだから,よりよい生活環境であるような配慮が必要である,病院造園の立場から近年ようやく病院をとりまく自然的環境の重要性ということがいわれ,広い敷地面積をもつ国立近病院などでは芝生の広場を造成したり,樹木を植栽し"自然のみどり"によって病院の環境をよくしようとする努力がなされるようになった.
しかし,敷地面積の狭い都市病院では"みどり"の自然的環境を容易に造成することがむずかしいため,院内の中庭の小庭園や温室,サンルーム,屋上庭園などのいこいのスペースが考えられ,またサンスベリア,ドラセナ,グスマニア,アナナス類,ヤシ類,シダ類,などの観葉植物の鉢物やカイズカイブキ,サンゴジュ,ヒムロ,キンヒバ,サツキ,ツッジ,など樹木の鉢物やサクラソウ,パンジー,シネラリア,グロキシニア,シクラメン,などの草花の鉢物を外来待合室,玄関,フロント,受付,病棟廊下,看護婦詰所などに配置する方法が用いられている.
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