特集 ボランティア活動
病院ボランディア活動の実際・4
日本バプテスト病院
小山 和子
1
1日本バプテスト病院看護部
pp.49-50
発行日 1971年6月1日
Published Date 1971/6/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541204339
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日本バプテスト病院(総合病院,140床,高等看護学院併設,京都市左京区北白川)にかかわるボランタリーの活動は,病院の開設時(昭和28年)にまでさかのぼることができる.医療活動,特に総合的な医療の場としての病院にとって,本来社会的な,なんらかの支えが必要であることは,米国その他の国々では,むしろ通念のようになっていた.
日木のバプテスト(キリスト教新教の一派)が病院を建て,水準の高い医療・看護を通じて社会に貢献したいという願いをもったときに,これにこたえて米国南部パプテストの諸教会が,婦人層を中心としたクリスマス募金運動を起こし病院開設に必要な資金の調達に協力するとともに人材を送ってこれを支えたことは,ボランタリーな活動であった.日本のバプテスト諸教会も,‘病院デー’を設けて,病院の働きを支え婦人会・少年少女会などによって,療養環境整備のための奉仕,在宅奉仕としてのリネン加工,長期療養小児患者のための文庫寄贈,その他多彩にわたる篤志奉仕活動が続けられてきた.地域社会と密接に結びついたボランティア活動が芽ばえる以前から,このような海外をも含めた全国的な支援奉仕活動が行なわれてきたことは,他の多くのキリスト教病院の場合と同様,当院の特色であるといえよう.
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