特集 病棟の看護設備
わが病院のくふう
病棟内の掲載板
岡本 恒美
1
1公立学校組合四国中央病院
pp.62-64
発行日 1966年4月1日
Published Date 1966/4/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541202831
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1.はじめに
四国中央病院では,「患者と職員と病院を結ぶ新聞」をキャッチフレーズとした院内新聞が毎月発行されておりますが,この中に「私の提案」欄を設け患者ならびに職員から病院運営上の建設的な意見や,創意くふうを投稿してもらっています。提案されたよい意見に対しては,病院運営委員会で審査し,内容に応じた記念品をお贈りし,謝意を表することにしていますが,標題の掲載板を作ったのも,発端は,患者さんのご意見からでした。
私たちが,病室を訪問して眉をしかめたくなるのは,患者さんが毎日の無聊を慰めるために,病室内の壁やロッカーにベタベタ貼られた写真やグラビヤです。また病院から患者さんたちに知らせる掲示にしても,不揃いな用紙に画一的で無味乾燥な文句が並んでいて,いくら麗々しく貼られていても,無視されがちになります。そこで当院では,前述のとおり患者さんのご意見を採用し,病室内に各個人用の掲載板を設け,ベタベタ貼紙をなくし,また病院の掲示用紙を統一することによって,院内の美観を少しでも損わないように努力していますので,その一端をご報告いたします。
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