病院の広場
年頭にあたって
橋本 寛敏
1,2
1日本病院協会
2聖路加国際病院
pp.13
発行日 1966年1月1日
Published Date 1966/1/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541202751
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戦後,満20年を過ごし,ことしから新しい時代にはいるような気がする。次の10年に,われわれはどんな歩みの道をとるだろうか。
過ぎた20年の間に日本の病院医療は復興したばかりでなく,はなはだしく発展し,画期的に近代化された。しかし,それが均斉がとれていない発達であることは,私どもの生活が不揃いであると同様である。先端を行く近代医学の知識と技術が,高級の科学器械によって応用されるかたわらに,古い不合理な患者取り扱いも行なわれている。今後の10年あるいは20年には,あらゆる意味での均斉のとれた病院医療を育て上げるために努めなけれならない。
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