--------------------
病院の騒音問題に関する展望
津田 豊和
pp.24
発行日 1964年3月1日
Published Date 1964/3/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541202301
- 有料閲覧
- 文献概要
病院の騒音に対する関心は米・英両国を初めとして最近5〜6年来非常に高まって来ている。米国においては,The Modern Hospit-al(1963,4月号)にHow to KeepHospitals Quietと題して,Public Health Serviceが調査結果を発表しているが,これによると退院患者を対象として質問形式の紙面調査を行ない,騒音計による測定とともに騒音を24時間テープレコーダーに録音し,オクターブバンドによって再生音の周波数分析を行なう方法をとっている。わが国においては,佐々木氏らが「病院」19巻,12号に「病院と騒音」また岩佐氏が「看護学雑誌」の26巻,2号に「病院の騒音管理」さらに額田氏らが「病院」の21巻,11号に「病院内騒音をいかにして防止するか」をそれぞれ発表している。英国においてはKing Edwards'Hospital Fund for Londonが質問用紙による入院患者に対する騒音調査を1957年から58年にかけて行ない,さらに1960年に追調査を行なってその間に如何なる変化,いかなる改善があったかを比較して発表している。この他にも英国には2,3の騒音に関する発表があるが,ここでは特に上記King's FundのNoise Control in Hospitalsの大要を紹介したい。
Copyright © 1964, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.