特集 第12回日本病院学会
パネルディスカッション
病院と救急対策
吉田 幸雄
1
,
魚谷 増男
2
,
越永 重四郎
3
,
原 素行
4
,
宇山 理雄
5
,
古玉 太郎
6
1病院管理研究所
2愛知県警察本部警邏交通部交通第一課
3東京監察医務院医務課
4前 東京都立広尾病院
5京都第二赤十字病院附属救急分院
6京都第二赤十字病院
pp.56-64
発行日 1962年10月1日
Published Date 1962/10/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541201993
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吉田 ただいまよりパネル形式で病院と救急対策の問題を取上げてお話合いしてみたいと思います。救急対策でございますが,まずその前に救急の問題,すなわち病院の救急活動というものが病院本来のファンクションとして考えなければならない問題でありますが,かならずしもどこの病院もこのファンクションが常時の体制として整っていない。これに気がつきながら思うようにいかなかったということは,お互いに認めざるを得ないと思っております。
御承知のように国民の死因の順位を見てまいりますと,事故死というのが非常にふえております。その中でも一番問題なのは交通事故でして,いまごろになって病院側がこれにどう対策を講じるかなどと言うのは,まことに遅きに失したきらいがありますが,しかしそれにはそれなりの理由があったはずだと思うのでございます。
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