特集 第12回日本病院学会
第12回病院学会の印象
小野田 敏郎
1,2
1日本病院協会
2東京警察警察病院内科
pp.51-55
発行日 1962年10月1日
Published Date 1962/10/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541201992
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はじめての専門集会
私が座長をつとめる中央検査室の専門集会は第1日の午後,聖ルカ病院の新館の方でおこなわれます。そのまえに,同じ聖ルカ病院で午前中におこなわれている看護の専門集会を傍聴さしていただこうと,勝手知った短大講堂にまいりました。専門集会はあらかじめ決められた発言者があり,この他に特に傍聴をしたい方は会場にはいってもさしつかえなしということで,2-30人もあつまっていることだろうと思ってやってまいりましたところ,おどろくべし,100人収容の講堂に2回も椅子をつめなおして300人も出席しているではありませんか。参会者の多くは看護婦さんですがそのあいだにまじって看護研究に熱心な院長諸氏の姿もそこごこにみうけられました。
病院研究所では病院建築と院内汚染防止のふたつの集会がおこなわれましたが,建築の方へは私どもの病院の吉岡外科医長に傍聴にでてもらいましたところ,この傍聴者までが討議にまきこまれてしまうほど医師側と建築家側との交見がにぎやかであったようです。吉武座長が,建築家が医師をまじえてこのような討議をもったのははじめてだといっていられましたが,そういう意味でもこの集会は歴史的な集会だったといえるでしょう。
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