特集 病院内規の研究
病院内規特集について
編集委員会
pp.2-3
発行日 1953年11月1日
Published Date 1953/11/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541200713
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近代病院は組織である。診療所の様な手道具ではない。手道具なら,つかい手の自由に勝手にふりまわす事が出来る。組織は機械である。機械は勝手にふりまわす事はできぬが,ボタン一つおせば自働的にうごいてくれる。機械の様なかおをして,一々手でうごかさなければならぬ様な機械もあるが,それはまずい機械である。機械も複雑になるとどこに何があるか,どこをおせばよいか,わからぬものがある。なかには何につかう機械か誰も知らぬものもある。古い職工がカンで動かしているので,新しい職工は,馴れるまでに3年もかかると云うことがある。
この様な複雑な機械—組織に説明書をつけて機械が勝手にうごかぬ様に誰でも樂に機械が動かせる様にしたのが病院内規である。
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