特集 病院のBCP
東京都による医療機関のBCP策定ガイドライン
竹内 栄一
1
1東京都福祉保健局 医療政策部 災害医療担当課
キーワード:
事業継続計画(BCP)
,
検討体制
,
現況把握
,
被害想定
,
優先業務
Keyword:
事業継続計画(BCP)
,
検討体制
,
現況把握
,
被害想定
,
優先業務
pp.955-959
発行日 2012年12月1日
Published Date 2012/12/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541102409
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東日本大震災における病院の被害は,岩手,宮城,福島3県の380病院のうち,全壊11,一部損壊289,外来受け入れ不可45,入院受け入れ不可84であった.診療可能な災害拠点病院には通常の数倍の負傷者が搬送され,ライフラインの復旧にも長時間を要するなど,診療継続に問題が山積する中での対応を余儀なくされた.
首都直下地震の被害想定では,負傷者が14万7600人(うち重傷者2万1900人),ライフライン停止率は最大地域で電力が48.6%,上水道が79.5%であり,これは病院の診療継続に大きな影響を与える可能性がある.
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