連載 リレーエッセイ 医療の現場から
入院患者のコンサルタントを―合併症患者のために
矢野 俊之
pp.883
発行日 2007年10月1日
Published Date 2007/10/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541101044
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私の病院歴
糖尿病のために私は20年以上,病院での検査と治療を受けている.この間三度の教育入院を経験し,ある大学病院の女性教授から「三度も教育入院するなんて,ダメな人ね」と宣告された.その通りで,強固な意思と実践力を欠いた人間だと自ら認めている.
そのような克己心のない患者への天の見せしめなのか,一昨年舌がんになり,半年間に二度の入院と手術を二つの大学病院で経験することになった.最初のA大学病院の手術が不十分であったらしく,リンパ節転移を来したので,別のB大学病院で放射線治療と再手術を受け,計100日間入院した.以前の軽い脳梗塞による入院と合わせてこれまで六度の入院生活を経験し,健康保険に大きな負担をかけてきた一人である.舌がんのほうは退院して,今のところ幸いにも異常はない.
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