特集 病院にとって「患者の視点」とは
患者向け病院評価情報のねらいと今後の展開―「総合評価病院ランキング」
木村 彰
1
1日本経済新聞社社会部
pp.902-905
発行日 2005年11月1日
Published Date 2005/11/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541100110
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患者が求める病院情報の提供―小社医療班が一昨年来の病院調査で一貫して追求してきたテーマである.医療評価の発展に,ささやかな貢献ができればと願い,調査の狙いと内容を概説する.
手術を必要とするような病気になった時,患者は治療を受ける病院をどのような情報に基づいて決めているのか.日本経済新聞「医療・健康に関する市民調査」 (2005年5~6月,2000人対象)によると,口コミ(75%),かかりつけ医の紹介(47%)の順で,インターネット(13%)や書籍(5%)は少ない.口コミが多いのは,医療が地域密着型産業であること,かかりつけ医を持っている人が3割にとどまる(同調査)事情に加え,使い勝手のよい病院情報が少ないためではないだろうか.
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