Japanese
English
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Osler氏病を思わしめた細血管拡張症の1例
A CASE OF ESSENTIAL TELEANGIECTASIA
島 多門
1
Tamon SHIMA
1
1東北大学医学部皮膚科教室
1Department of Dermatology, Faculty of Medicine, Tohoku University
pp.339-342
発行日 1959年4月1日
Published Date 1959/4/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1491202521
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緒言
Angiomatosis s.Telangiectasia haemorr-hagica hereditaria (Rendu-Osler-Weber)に関する報告は,西欧に於いては1950年までに264家系が蒐集されて居り(Garland et Anning)必ずしも稀有症とは言えないが,Williams et Brick1)によれば本症は黒色人種には稀であり,本邦に於いてもOsler氏病(以下0氏病と略記)の典型は少く僅かにその類似症例が塚田2),飯島・徳永3),日野4)によつて記載されるのみである。(ただし最近三好他5),岩野6),大久保7)のO氏病としての記載がある)。斯くO氏病が有色人種に稀有である点は発症病理上に人種遺伝学的特異性が当然考えられるが,この点に関する検索は未だ見当らない。
さて著者も偶々O氏病を思わせる1症例を経験したが究極の所これをO氏病とは断定し兼ねた。以下症例を報告して2,3の検討を試みたい。
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