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頭蓋内血管の超選択的血管造影および閉塞治療に対するBalloon catheterの応用
Application of the Balloon Catheters to Embolization and Superselective Angiography of the Intracranial Arteries
滝 和郎
1
,
半田 肇
1
,
山形 専
1
,
松田 功
1
,
米川 泰弘
1
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筏 義人
2
,
岩川 博夫
2
Waro TAKI
1
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Hajime HANDA
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Sen YAMAGATA
1
,
Isao MATSUDA
1
,
Yasuhiro YONEKAWA
1
,
Yoshito IKADA
2
,
Hiroo IWATA
2
1京都大学脳神経外科
2京都大学化学研究所
1Department of Neurosurgery, Kyoto University Medical School
2Institute for Chemical Research, Kyoto University
キーワード:
Balloon catheter
,
Embolization
,
Superselective angiography
,
Catheterization of the intracranial arteries
Keyword:
Balloon catheter
,
Embolization
,
Superselective angiography
,
Catheterization of the intracranial arteries
pp.431-435
発行日 1979年5月10日
Published Date 1979/5/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1436200978
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Ⅰ.はじめに
脳動脈瘤,脳動静脈奇形,脳動静脈瘻などに対する脳血管外科のapproachには,大きくわけて,血管外approachと血管内approachの2つがある.前者は,近年,Microsurgeryの導入などにより著しく進歩したが,未だ,その存在部位とか大きさによっては,手術の難しいものもある.また,かなり危険性を伴う場合もある.後者は最初,主として頸動脈海綿静脈洞瘻の治療に主眼がおかれていた.
1930年,Brooksが筋肉片を用いて,頸動脈海綿静脈洞瘻を治療して以来1),栓塞材料,catheter,手技等に多くの改良がなされてき,1971年にはProloとHamberyがFogarty catheterを用いて頸動脈海綿静脈洞瘻を治療した4).このballoon catheterの導入は,2つの重要な意味をもっている.1つは栓塞子の大きさを自由に変化できること,もう1つは,より選択性を増すということである.しかしながら,これですべての問題が解決されたわけではなかった.それらの中でも頸動脈血流を保つこと,catheterからのballoonの離脱は大きな問題点である.
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