特集 今伝えたいクリニカル・パール—つくり方、使い方、活かし方
扉
玉井 道裕
1
1諏訪中央病院総合診療科
pp.990-991
発行日 2024年9月15日
Published Date 2024/9/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1429204970
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「風が吹けば桶屋が儲かる」「Time is money」といった格言は、われわれ人類が大切にしてきた教訓である。こうした語り継がれる言葉は極めて具体的なことを表現しているように見えながら、実は「深い」抽象的なメッセージを有していることが多い。身近な生活の知恵のみならず、アカデミックな知も同様であり、臨床では「クリニカル・パール」と呼ばれる。
各分野の第一線で活躍されている臨床医は、何を大事にし、何を後輩に伝えているのだろうか? 「各施設の中で共有するだけではもったいない。全国に伝えたい」という願いで本特集は誕生した。令和の時代に生きる私たちも、いつかはこの世からいなくなる。では、パールはどうだろう? 私たちがいなくなっても、パールは口伝や文章として受け継がれていく。そして、私たち自身がそうであるように、新たな時代の医師がそのパールを用いて、未来の患者さんを救うことになるであろう。時代を超えて普遍的かつ俯瞰的であり、落とし穴にはまりそうなところを防いでくれる。まるで北極星のように輝き続け、迷える臨床医の助けになる。本特集ではそんな珠玉のパールを集結させた。あなたが後輩に伝えたいパールはどんなパールだろうか?
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