#総合診療
#書評:—入職1年目から現場で活かせる!—こころが動く医療コミュニケーション読本
竹林 崇
1
1大阪公立大・作業療法学
pp.1489
発行日 2023年12月15日
Published Date 2023/12/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1429204598
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医療において、「コミュニケーション」は基盤となる知識および技術である。どれだけ確実性の高い医療技術があったとしても、それを施術したあとのサポートを行う医療従事者への納得と信頼を得られなければ、対象者はその選択をしないかもしれない。仮に選択しても、医療従事者への不信は、対象者の心身の予後を悪化させる可能性もある。これらの観点から、医療者がコミュニケーションを学ぶことは、エビデンスや知識・技術を学ぶことと同等に、非常に重要なものであると考えている。
しかしながら、医療コミュニケーションについては、医療者の養成校などにおいても特化した授業が少なく、また経験的に実施してきた先人も多いため、エビデンスを基盤としたコミュニケーション技術に対する教育は未だに確立されていない。一方、情報化の時代がさらに加速する昨今、医療事故やミスに関する報道が一気に加熱することで、医療に対する不信感が以前に比べて膨らんだという社会的背景もあり、コミュニケーションや接遇の技術の必要性がよりいっそう重視されている。
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