Editorial
“ゴッドファーザー”による日本最高の教科書
志水 太郎
1
,
忽那 賢志
2
1獨協医科大学病院 総合診療科
2国立国際医療研究センター 国際感染症センター・総合感染症科
pp.861
発行日 2017年7月15日
Published Date 2017/7/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1429200994
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本特集では、Part 1から「直観的」「分析的」の2軸の思考で感染症の診断を整理するというコンセプトが貫かれています。Part 3では、ベテラン医師たちの思考法を実症例を通して学ぶことをねらいとし、総合診療・感染症診療における日本の“レジェンド”である諸先輩方にご登場いただきました。一例一例が臨床的パールに満ちているのみならず、各先生方の教育的なご姿勢、教育の仕方・伝え方などの多様性も拝見でき、教育に携わっていく後輩学年としても非常に勉強になる内容と思います(先生方、お忙しいなか本当にありがとうございました)。
また総論では、診断の「生涯教育」に焦点を絞り(p.864・869)、さらに「人工知能(AI)」のスペシャリストとの対談(p843)など、診断学のこれからを意識した工夫を施しました。総じて、本シリーズのひとまずの最終章となるこのPart3では、よりアドバンスドな症例の考え方、そして生涯教育や“未来の総合診療”にもつながるメッセージが込められています。
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