特集 総合診療の“夜明け”—キーマンが語り尽くした「来し方、行く末」
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松村 真司
1
1松村医院
pp.20-21
発行日 2017年1月15日
Published Date 2017/1/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1429200725
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総合診療の“夜明け”が近い——。
新専門医制度の実施延期に伴い、19番目の基本領域専門医として新たに位置づけられた「総合診療専門医」も、その運用は先送りとなった。目下、2018年度からのスタートに向け、日本専門医機構において議論が重ねられている。いずれにせよ、わが国における公的な資格として、総合診療専門医が生まれてくるのは間違いない。これは、長年、総合診療に関わってきた人々にとって、まさに“夜明け”とも言うべき出来事である。
まずは新専門医制度が混乱なくスタートし、研修プログラムが順調に運営され、多くの人が納得する認定が行われることが先決である。そのうえで、この新しい「総合診療専門医」にとって重要なのは、その専門医たちが実際に地域で診療に携わり、真に国民の信頼を得ていくという、長年にわたる今後の努力である。そのためには、ここに至るまでの多くの挑戦と努力の歴史を学ぶことも重要だ。そこで本特集では、その歴史を振り返り、「総合診療(専門)医」の意義を改めて見直すとともに、総合診療に携わってきた多くの人々の声を記録して、これを「総合診療」の未来の座標に据えたい。
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