--------------------
編集後記
工藤 正俊
pp.468
発行日 2012年7月15日
Published Date 2012/7/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1428100611
- フリーアクセス
- 文献概要
- 1ページ目
今月の肝胆膵画像の特集は,「肝細胞癌と鑑別を要する多血性腫瘤」である.多血性腫瘤の代表的なものは肝細胞癌や転移性肝癌,胆管細胞癌などの悪性腫瘍が多い.これらと良性多血性病変を鑑別することが,この特集号の大きな目的である.肝細胞癌と他の腫瘍との鑑別においては,背景に慢性肝疾患や肝炎ウイルスが存在するかどうかが鑑別の1つのきかっけとなる.本号では,CT,造影エコー,MRIでその鑑別へのアプローチが示されているが,取り分け2008年に発売されたEOBプリモビストによるOATP1B3(OATP8)の分子イメージングがこれらの鑑別において極めて有用であることが示されている.
Copyright © 2012, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.