講座 最新の消化器CT診断
最新の画像を理解するためのessential minimum
山下 康行
1
1熊本大学医学部放射線医学講座
pp.249-255
発行日 2002年3月15日
Published Date 2002/3/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1427900401
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CTの画像を読影する場合,そのCTがどの様に撮像されたか注意されたことはあるであろうか.実際,1枚の画像をみて,それが寝台を動かして撮像されたヘリカルCTによるものか,寝台を固定して撮像された通常のアキシャルスキャンによるものかを判定することは結構難しい.しかしCTの写真を注意してみると患者さんの名前や生年月日と一緒にフィルムの角にわずかにスライス厚やテーブル移動速度などの撮像のパラメータが書いてある.ヘリカルCTにおいて実はこれらのパラメータが大変重要である,一方,CTによる三次元画像は全身の色々な部位に応用しており,消化器領域でも例外ではない.横断像であるCT画像からどのようにして三次元画像が作られるのであろうか.今回はヘリカルCTによる消化器の画像を理解するために必要最小限理解すべきことを紹介したい.
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