講座 MRIの基礎から臨床応用
MRI機器の種類と性能
吉留 英二
1
1理化学研究所脳科学総合研究センタ―
pp.429-434
発行日 1999年5月15日
Published Date 1999/5/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1427900063
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はじめに
MRI装置の構成を図1に示す.構成要素は,①静磁場を作る主磁石,②x,y,zの3軸方向に勾配磁場を作る3つのコイル.③高周波の電波を照射し,そのNMR信号を受信するRFコイル,④RF電波の送受信機―検波器,⑤データ処理のための計算機,⑥撮像シーケンスどおりにこれらを動かす制御装置,⑦各種の電源装置,⑧患者テーブル,⑨操作卓である.①~③と⑧はマグネット室に,④~⑦と⑨は機械室もしくは操作室に置かれる.
MR画像の撮像は,制御装置から出される命令に従って,RF送受信機や勾配磁場電源を動かすことで行われ,得られたエコーデータは計算機で画像に再構成される.
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