What's your diagnosis? 46
正攻法!
中村 恵
1
,
川島 篤志
1
,
藤本 卓司
1
1市立堺病院総合内科
pp.781-783
発行日 2006年10月1日
Published Date 2006/10/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1414100424
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病歴
主訴:下痢.
現病歴:虫垂炎・外痔核・胃潰瘍の既往ある71歳の男性.5カ月前に発熱を主訴に近医を受診し,高CRP血症(最高値23mg/dl,外来では6~8mg/dl)のため入院2カ月前に紹介受診し,精査入院となった.M蛋白血症・高CRP血症を伴う骨髄単球系の異常と診断した.以後,月1回外来通院していた.入院17日前より軟便が出現し,排便時に鮮血の付着があった.入院16日前から水様性下痢(数回/日.夜間もあり)になり,粘液・血液が混じることもあった.症状の改善なく,当院を受診したが便培養で病原性のものは認めず,著変なしと判断した.入院7日前,感冒症状にて近医を受診し,クラビット(R),エンテロノン(R),ロペミン(R)を処方された.以後,点滴目的にて近医に通院していたが,年末であったことと症状の改善がないため,入院となった.
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