増刊号特集 膀胱全摘除術と尿路変向術のすべて
企画にあたって
秋元 成太
pp.7
発行日 1998年3月30日
Published Date 1998/3/30
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1413902260
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泌尿器科医にとって,開放手術に習熟するための第一歩は,外来小手術をものにすることであろう。一方では,腎,膀胱,前立腺のようないわゆる大きな手術の助手として経験を積んでいくことが必要である。
膀胱全摘除術は,腎摘除術と同様に泌尿器科医が標準的開放手術と認め,術前術後の管理を含めて必修とすべき術式である。わずかな例外を除き悪性腫瘍,特に膀胱移行上皮癌を対象にしているといってよいが,常に摘除後の尿路変向術も問題となる。術前化学療法(放射線療法を含めて)を行う施設も多いと思うが,当然のごとく手術によるリスクも増加する。
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