特集 男性不妊診療のニューフロンティア―保険適用で変わる近未来像
〈診断〉
男性不妊症の診察と検査の実際
竹島 徹平
1
,
苅部 樹里衣
1
,
湯村 寧
1
1横浜市立大学附属市民総合医療センター生殖医療センター泌尿器科
キーワード:
精液検査
,
内分泌学的検査
,
Y染色体微小欠失検査
Keyword:
精液検査
,
内分泌学的検査
,
Y染色体微小欠失検査
pp.696-702
発行日 2022年9月20日
Published Date 2022/9/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1413207647
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▶ポイント
・精液検査は男性不妊症の診断において最も基本となる検査であり,近年DNA断片化検査や酸化ストレス検査など多角的に精子機能を測定する検査が行われる機会が増えつつある.
・触診・超音波検査は精索静脈瘤の診断に有用であり,ルーチンで行われるべき検査である.
・造精機能障害の障害部位の同定に内分泌学的検査が有用であり,無精子症の原因精査には染色体検査およびY染色体微小欠失検査が行われる.
・Y染色体微小欠失検査は,精巣内精子採取術の適応を判断する目的で,今春より保険適用となった.
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