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編集後記
小島 祥啓
pp.860
発行日 2018年9月20日
Published Date 2018/9/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1413206396
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『ブラックペアン』『ドクターX』『コウノドリ』『コード・ブルー』『グッド・ドクター』…最近医療ドラマがテレビで頻繁に放映され,視聴率もまずまず良好なようです.テレビを見ると,非現実的なシーンやセリフが多く,一般の方々がこれら非現実を信じてしまうのではないかと心配になることもあります.その一方で,医学生や研修医が,ドラマの登場人物を見て憧れを抱き,将来の進路に少なからず影響することもあるかもしれません.実際に私も20数年前の学生時代に,ある医療ドラマをみて現実など知る由もなく,主人公のようなかっこいい外科医になりたいと不覚にも思ってしまいました.
昨年,本学医学部4年生の泌尿器科進級試験の最後に,学生に講義の感想を自由に書いてもらいました.ある学生から,「最先端に携われるのは楽しそうだし,もっとアピールして泌尿器科の株を上げれば,“泌尿器はちょっと…”というような扱いはなくなると思う.有名俳優とかにドラマ化してもらえばいいと思う」という珍回答があり,試験の採点をしながら大爆笑してしまいました.ちなみに,冒頭の医療ドラマの主人公は,それぞれ心臓外科医,外科医,産婦人科医,救急医,小児外科医です.
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