Japanese
English
手術手技
経尿道的前立線切除術
Trans-urethral Resection of Prostate
和久 正良
1
Masayoshi Waku
1
1東京大学医学部泌尿器科学教室
1Department of Urology, Faculty of Medicine, The University of Tokyo
pp.515-520
発行日 1970年6月20日
Published Date 1970/6/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1413200940
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はじめに
TUR of prostateの手術手技について編輯部より依頼をうけましたが,わが国でも早くより伊藤秦二先生のTURについて手技を書かれた名論文があり,その後もさらに多くのことが付け加えられて,もう書くことがないというのが現情と見受けられます。さらに著者のごときTURを十分に修得していない者にとつては,はたして正しい解説ができるかという点についても疑問が浮かびます。そこで少数例ではありますが昭和39年2月以来今日にいたるまで,都立駒込病院および東大分院におきまして,何人かの若い手術者がすべてTURをなし,著者が助手としてついたその経験から,その手術者が多くのTURの著書をすでに読み,なおかつどの点について実地に示す必要があつたかという経験を中心として記述をし,責めを果たしたいと思います。そして最後に術中合併症がどのようにして起こり,またどのようにして発見し,そしてどのように処置したかの症例を記載してお役に立てたいと思います。
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