書評
「日本近現代医学人名事典【1868-2011】」―泉 孝英 編
髙久 史麿
1,2
1日本医学会
2自治医科大学
pp.812
発行日 2013年9月20日
Published Date 2013/9/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1413103325
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今回,医学書院から泉孝英先生の編集による『日本近現代医学人名事典』が刊行された。この事典で紹介されている方々は,2011年末までに死去された医療関係者の方々である。紹介の対象になっているのは医師,医学研究者が大部分であるが,歯科医師,看護師,薬学,体育指導者,宣教師,事業家(製薬業),工学者(衛生工学),社会事業家,厚生行政の方,生物学者など,幅広い業種の方々であり,いずれもわが国の医療の発展に大きく貢献された方々である。本誌に紹介されている方々の年代は誠に長く,1868年から2011年までの143年に及び,その数は3,762名に達している。
本書の「序」にも紹介されているように,1868年はわが国に西洋医学が導入された年であるから,本書は,日本の近代医学・医療に貢献された先達のご経歴とご業績を網羅した“一大人名事典”であるといって過言ではないであろう。
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