特集 泌尿器科診療ベストNAVI
Ⅰ 症状・徴候からのアプローチ
尿の色調・性状の異常
011 血 尿
橋本 次朗
1
,
高橋 聡
1
1札幌医科大学医学部泌尿器科学講座
pp.42-43
発行日 2013年4月5日
Published Date 2013/4/5
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1413103079
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1 定 義
健康診断の試験紙法で18歳以上の男性の3.5%,女性の12.3%が尿潜血陽性を指摘され,年齢とともにその率が上昇する1)。一方,泌尿器科外来において,血尿を主訴に受診する患者は全受診患者の12~15%とされる2)。
血尿は目視可能か,尿潜血反応あるいは鏡検で検出されるかで肉眼的血尿と顕微鏡的血尿に分けられ,自覚症状の有無で症候性と無症候性に分けられる。また,排尿のどの段階で血尿が出たかによって,排尿初期血尿と終末時血尿に分類される。
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