Japanese
English
特集 EBMに基づく小児泌尿器科診療
EBMに基づく停留精巣診療
Evidence-based treatment for undescended testis
杉多 良文
1
,
高木 志寿子
1
,
久松 英治
1
Yoshifumi Sugita
1
,
Shizuko Takagi
1
,
Eiji Hisamatsu
1
1兵庫県立こども病院泌尿器科
キーワード:
停留精巣
,
腹腔鏡
,
手術
Keyword:
停留精巣
,
腹腔鏡
,
手術
pp.743-749
発行日 2008年9月20日
Published Date 2008/9/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1413101564
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要旨 停留精巣は小児泌尿器科領域において手術を必要とする最も頻度の高い先天性疾患の1つである。2005年,日本小児泌尿器科学会は,停留精巣に対する標準的な診療を行うことを目的として,停留精巣診療ガイドラインを作成した。手術時期としては1歳前後から2歳が適切とされ,非触知精巣に対しては,症例に応じて鼠径部切開あるいは腹腔鏡検査のいずれかを選択する。停留精巣の治療の主たる目的は妊孕性の向上と悪性腫瘍の発生予防であるが,乳児期での早期治療や腹腔内精巣に対する各種の手術法の妥当性は検証されておらず,今後の長期成績の報告が待ち望まれる。
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