Japanese
English
症例報告
蜂窩織炎治療中に発生した偽血小板減少症
Pseudothrombocytopenia in a patient with cellulitis during antibiotic therapy
藤田 弘
1
,
黒川 滋子
1
,
今泉 俊資
1
Hiroshi FUJITA
1
,
Shigeko KUROKAWA
1
,
Shunsuke IMAIZUMI
1
1静岡県立総合病院皮膚科
1Department of Dermatology, Shizuoka General Hospital
キーワード:
偽血小板減少症
,
自動血球計算機
,
血小板凝集
Keyword:
偽血小板減少症
,
自動血球計算機
,
血小板凝集
pp.517-519
発行日 1995年6月1日
Published Date 1995/6/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412901570
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83歳,男性.左下肢の蜂窩織炎に対してセブメタゾールナトリウムの点滴治療中に血小板数が著減してきた.骨髄像では特発性血小板減少性紫斑病や薬剤による血小板減少症も否定できなかったため,血小板輸血とプレドニゾロン投与を行ったが,血小板数は改善しなかった.末梢血スメアを確認したところ,血小板凝集像が認められ,自動血球計算機による血小板数は経時的に減少することが確認されたため,偽血小板減少症と判明した.血小板減少を呈する症例では本症も考慮して末梢血スメアを確認する必要があると考えられた.
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