Japanese
English
症例報告
歯科用パラジウム合金によると思われる扁平苔癬の1例
Lichen Planus Caused by Dental Palladium alloy
禾 紀子
1
,
中山 秀夫
1
Noriko NOGI
1
,
Hideo NAKAYAMA
1
1東京都済生会中央病院皮膚科
1Department of Dermatology, Tokyo Saiseikai Hospital
キーワード:
扁平苔癬lichen planus
,
歯科金属dental metal (alloy)
,
パラジウムpalladium
Keyword:
扁平苔癬lichen planus
,
歯科金属dental metal (alloy)
,
パラジウムpalladium
pp.269-273
発行日 1989年3月1日
Published Date 1989/3/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412204065
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歯科用パラジウム合金のアレルギーによると思われる扁平苔癬の1例を報告した.70歳,男性で両頬粘膜・口唇・手掌・背部に皮疹は分布組織は扁平苔癬に一致.全顎にパラジウム合金を装着しており,Pd貼布試験は強陽性であった.口内電流測定の結果,1日のPdの電気化学的溶出量の理論値は138μg/日と高く,Pdを含まない金属に全換装した結果,1カ月後には著明な疹の改善をみ,その後全治して再発をみない.
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