皮膚臨床—病理カンファレンス(3)
Trichofolliculoma
安原 稔
1
,
清金 公裕
1
1大阪医科大学皮膚科教室
pp.478
発行日 1974年6月1日
Published Date 1974/6/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412201318
- 有料閲覧
- 文献概要
症例 35歳 主婦
現病歴と現症 約3年前より眉間中央部に1個の小丘疹が発生した.自覚症状のないまま放置していたが,5カ月前よりこの丘疹は徐々に増大してきた.圧迫すると丘疹の中央部よりチーズ様物質を排出するという.丘疹は5mm×6mmの扁平に隆起する腫瘍で,その中央部に小孔があつてやや陥凹し,灰白色の物質がみられる,初診時強圧を加えたが,内容は排山されなかつた(図1).
Copyright © 1974, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.