特集 外来診療マニュアル—私はこうしている
II.外来治療の実際—私の処方
6.外耳道湿疹
佐藤 むつみ
1
1東海大学医学部耳鼻咽喉科
pp.138-140
発行日 1991年11月5日
Published Date 1991/11/5
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1411900402
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病態
外耳道湿疹は,アレルギー体質,代謝異常などの素因に,種々の刺激が加わって発現する.掻痒が主症状で,ほかに灼熱感,漿液性耳漏,疼痛がみられることも多く,二次感染を起こすと疼痛が増す.急性湿疹状態では,外耳道から耳介が発赤腫脹し,丘疹,小水疱,小膿疱,びらん,漿液性耳漏,痂皮,落屑等の多様性の皮疹が混在している.慢性湿疹状態は皮膚が肥厚し苔癬化を示す.
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