Japanese
English
特集 上手にやろう 外来処置と小手術
《小手術》
鼻出血止血術
Hemostasis for epistaxis
小幡 翔
1
,
武田 和也
1
Sho Obata
1
,
Kazuya Takeda
1
1大阪大学大学院医学系研究科耳鼻咽喉科・頭頸部外科学教室
キーワード:
鼻出血
,
鼻粘膜焼灼
,
パッキング
,
圧迫止血
,
硬性鏡
Keyword:
鼻出血
,
鼻粘膜焼灼
,
パッキング
,
圧迫止血
,
硬性鏡
pp.445-449
発行日 2024年5月20日
Published Date 2024/5/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1411203704
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POINT
●鼻出血の患者が来院した場合,まず圧迫止血を試みるとともに,問診・バイタルチェック,必要に応じて採血・ルートキープなど,適切な初期対応を行う。
●圧迫止血,ガーゼ挿入により出血が弱まってきたところで,鼻内をくまなく観察し,出血点を同定する。
●止血処置に使用するデバイスとして,バイポーラだけでなく,吸引付きモノポーラやボール電極も日常的に準備しておくとよい。
●出血点が不明,もしくは処置困難な部位である場合にはパッキングを行う。パッキングを行っても再出血するようであれば,速やかに蝶口蓋動脈手術や血管塞栓を検討する。
●患者には,止血術後の再出血の可能性について伝えるとともに,出血時の対応と予防策について説明しておく。
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