増刊号 救急・当直マニュアル—いざというときの対応法
Ⅲ.症状からみた鑑別診断
鼻出血
片田 彰博
1
1旭川医科大学耳鼻咽喉科・頭頸部外科
キーワード:
夜間・救急外来
,
鼻出血
,
局所的要因
,
全身的要因
,
入院加療
Keyword:
夜間・救急外来
,
鼻出血
,
局所的要因
,
全身的要因
,
入院加療
pp.73-77
発行日 2019年4月30日
Published Date 2019/4/30
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1411202025
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当直医へのコール
鼻出血は耳鼻咽喉科領域における代表的な救急疾患であるが,一般的なKiesselbach部位からの鼻出血は,鼻をつまんでいるだけで自然に止血することが多い。したがって,時間外の救急外来に鼻出血の患者が受診した場合,耳鼻咽喉科医がコールされるのは以下のようなケースが想定される。
●鼻出血が自宅での簡単な処置では止まらない。
●鼻出血が短時間に反復している。
●鼻出血が大量出血になっている。
●鼻出血の原因が外傷である。
●鼻出血のために救急車で来院した。
●重篤な合併疾患がある。
●抗血小板薬や抗凝固薬を使用している。
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