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特集 必見!頭頸部がんのあたらしい治療
《あたらしい薬物療法》
唾液腺癌に対する個別化薬物治療—現状と今後の展開
Personalized systemic therapy for salivary gland carcinoma
多田 雄一郎
1
Yuichiro Tada
1
1国際医療福祉大学三田病院頭頸部腫瘍センター
キーワード:
唾液腺癌
,
個別化薬物治療
,
腫瘍型診断
,
遺伝子異常
Keyword:
唾液腺癌
,
個別化薬物治療
,
腫瘍型診断
,
遺伝子異常
pp.490-498
発行日 2021年6月20日
Published Date 2021/6/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1411202733
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POINT
●唾液腺癌はきわめて多様な病理組織像を呈し,多数の腫瘍型があるため,それぞれの生物学的特徴に応じて薬物治療の適応を検討する。
●本邦では腫瘍型にかかわらず,プラチナ製剤とタキサン系抗癌剤の併用療法の有用性が報告されている。
●NCCNガイドライン2021年版では,AR陽性癌には抗アンドロゲン療法,HER2陽性癌には抗HER2療法,NTRK融合遺伝子陽性癌には抗NTRK療法,腫瘍遺伝子変異量高値(TMB-H)症例にはペムブロリズマブの投与が呈示されている。
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