GROUP DISCUSSION
小児眼科
湖崎 克
1
1大阪市立小児保健センター
pp.1095-1099
発行日 1977年8月15日
Published Date 1977/8/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1410207489
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
1.輪部デルモイドの遠隔成績について
小児の輪部デルモイドの治療として,腫瘍切除,表層角膜移植などの手術が行われることが多いが,術後,角膜乱視,偽翼状片の発生などにより,視力はあまりよくない事が知られている。著者らは,最近10年間の輪部デルモイド患者,約25名のうち記録不明者を除く約19名(非手術患者も含む)について,その遠隔成績(主として乱視の程度,視力,偽翼状片の発生など)を調べ,予後を検討してみた。その結果,比較的強い乱視と,高い偽状翼片の発生をみたが,これらの結果から手術方法,時期など予後の改善のために考按を加えたい。
Copyright © 1977, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.