談話室
日本眼衛生協会ニュース
pp.978
発行日 1963年8月15日
Published Date 1963/8/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1410202784
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(1)春の無料巡回診療
協会では毎年春秋2回に都内近県の社会福祉施設の人々と,その周辺の住人のために無料巡回診療を行つているが,本年も朝日新聞厚生文化事業団と共同主催で5月28日から6月12日までの間に,東京都下と神奈川県下の養護施設17,教護施設2,母子ホーム13,精神薄弱児施設14,乳児保育園3の合計49施設を巡回して,収容児童,母親,精薄児施設では保護者(主として母親)教職員と,その施設附近の一般の人々合計5,399人の診療を行つた。患者数は検診人員の約20%である。患者には医師の指示する点眼薬を施設には1ヵ月分を個人には7日から10日分を寄与した。
視力検査は巡回では設備不充分のため,担当大学に希望者は出向き精密検査をうけることになつている。そして処方箋の発行をうけて国から保護をうけられない貧困家庭の人々には眼鏡を調製して贈る。又,検診の際に特に精密な検査を要する人々も担当大学に出向き診察の結果によつて医師の教示をうけ処置することになつている。
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