--------------------
讀書寸感
中村 康
1
1日本醫大
pp.285-287
発行日 1952年3月15日
Published Date 1952/3/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1410201124
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
1) Clinical Neuro-ophthalmology (F.B.Wals-ch著)1947年版 1532頁 凡9500圓
本書はJons Hopkins大學の眼科教授Walseh氏が10カ年の經驗に依つて著述されたものだと緒言に述べているが,内容は實に豐富である。そして各部門の專門家の援助によつて完成したと言う。1532頁もあるものを短時日ではとても讀みこなし得ない。まず,項目をあげ要點だけ述べて置こう。第1章。視路,此は病巣診斷に大切なものであるが,先づ視神經から視中樞に到る解剖から説き起し,神經纖維の排列を述べ其障碍に伴う視野の變化を記し,其中に視神經,視交叉,第一視中樞更に高位中樞の障碍の時の視野の變化を説明している。第2章。腦神經,各腦紳經障碍と眼筋神經,視野,等の障碍との關係を主に述べている。第3章。自律神輕,此は交感神經,副交感神經の眼に於ける任務主に其障碍に依る眼疾患を書いているが,頸動脈腺の事にも觸れている。第4章,瞳孔之は健康状態に於ける瞳孔反應,調節に關した記述したが生理的に起る色々な瞳孔反應即三叉神經反應,知覺反應,耳性反應,其他…病的に起るArgyllRobatson氏反應,強直瞳孔,ミオトニー反應,反理反應,其他…面白い説明がしてある。
Copyright © 1952, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.